福岡市中心部から車を少し走らせるだけで、海と自然を体いっぱいに感じられる場所が「海の中道海浜公園」。博多湾と玄界灘の2つの海に囲まれているため、緑や花を眺めながら海の景色も楽しめる、何とも贅沢なロケーションが魅力です。公園スタッフさんによると、日本国内でもこんな立地の国営公園はめずらしいんですって。
今回は、福岡が誇る素敵な公園「海の中道海浜公園」をご紹介します。何度も訪れている方も、初めての方も、発見がいっぱいのはず。ぜひ、おでかけの参考にしてみてくださいね。
まずはレンタサイクルへ!
今回、取材させていただいたのは「海の中道海浜公園」。福岡では知らない人はいない、親しみ深い国営公園です。
その広さは、東西に約6キロメートル、面積約300ヘクタール。その広さは、なんと東京ドーム約64個分と言うから驚きです!
今回は、この広大な公園をサイクリングで巡ってきました。サイクリングセンターは園内に4か所。貸自転車は、補助輪付自転車や子供を乗せられる自転車などバリエーション豊かなラインナップで約1700台用意されています。世代を問わず、楽しくサイクリングできる快適な自転車が揃っていますよ。
※ 料金は大人3時間500円、中学生以下300円。1日乗り放題も選べます。
きれいに整備されたサイクリングロード。並木を眺めながら爽やかに走行すること数分で、潮風を感じられる海沿いのコースも楽しめます。
このサイクリングコース、実は自分の自転車の持ち込みもできるんです。(走行はサイクリングコースに限ります)慣れた自転車でも良し、貸自転車で自分に合った1台を探すも良し、自転車で走るのってこんなに楽しいんだー!と思い出させてくれる楽しい体験ができますよ。
夢の中にいるような花畑「花の丘」
海の中道海浜公園を思い浮かべたとき、広大な花畑を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。「花の丘」では、春は青のネモフィラ、秋には朱のコキアが咲き誇り、夢のように素晴らしい景色を見せてくれます。
広大な芝生が広がる「大芝生広場」
こちらは、広大な芝生が広がる「大芝生広場」。レジャーシートを広げたりスポーツで汗を流したりと、自然を感じながら自由に楽しめる芝生の広場です。
もちろん、お弁当や飲み物の持ち込みもOK。(ゴミ箱はほとんどないため、食べた後のゴミが持ち帰れるよう袋などを用意しておくと良いですね)ちょっとだけ注意が必要なのは、風が強い日はお弁当が飛ばされてしまうこと!遮るものがない広大な敷地なので、風が止んだタイミングでお弁当を広げるのがおすすめです。
大迫力の巨大遊具!「スカイドルフィン」
小学生以下のお子さんを対象にした巨大遊具「スカイドルフィン」。数ある遊具の中でも、海の中道海浜公園のシンボル的な存在です。
ドルフィンタワーを中心に、ローラースライダーやロープの吊り橋など、子どもから大人までワクワクしてしまうような大迫力の仕掛け。迷路のようでもあり、アスレチックのようでもあり、本当に楽しい!
公園スタッフの方によると、この遊具はユニバーサルデザイン( 年齢や性別、身体的能力などにかかわらず、はじめからできるかぎりすべての人が使いやすいデザイン)なので、車いすをご利用の方なども一緒に楽しめるのだとか。
危なくないようしっかり柵が設けられていますが、 高い場所まで登るので心配…というパパママは、ぜひ一緒に遊んでみてください。ローラースライダーは、思った以上に迫力満点!
動物がこんなに近くに!「動物の森」
動物たちとふれあえる「動物の森」も、同公園の人気スポットです。カピバラやカンガルー、フラミンゴなど約50種の動物たちが暮らしているんですよ。
そう、こんな風に柵をするりと抜けて動物たちが自由に遊歩道を歩いていくんです。人にとっても慣れた様子。
一部を除いて、高い柵がなく動物が身近にいる感覚がとても楽しい「動物の森」。モルモットをひざにのせて抱っこできたり、動物にエサをあげられたりと、わくわくするような体験ができますよ。
思いっきり遊ぼう!「子供の広場」
12歳以下の小さなお子さん向けの「子供の広場」。こちらの大人気遊具が巨大トランポリン「くじらぐもふわんポリン」です。裸足になって、開放感たっぷりに遊べます。(靴箱などはないため、靴下や靴の忘れ物にご注意!)
こちらは、ちょっとした山登りのようなアトラクション「オオタコのすべり台」です。坂道を上っていくと、タコの足のように伸びるすべり台やアスレチックが!
登りきると、海が一望できて気持ち良い!公園内を見渡せる、隠れた写真スポットです。
小学生高学年のお子さんに人気なのが、スリル満点のアスレチックが集まる「水辺のトリム」。水上をハラハラしながら渡るアスレチックが18種類もあるんですよ。
落ちると濡れる!というスリルは、子どもから大人まで夢中にさせてくれます。何で水辺ってこんなにワクワクするんでしょう。ぜひ、いくつクリアできるか挑戦してみてくださいね。
※現在、「水辺のトリム」は改装工事中。写真は、リニューアル前のものです。2020年3月にリニューアルオープン予定!
人気アトラクションがいっぱい!「ワンダーワールド」
ゴーカートや巨大迷路など人気アトラクションが楽しめるのが「ワンダーワールド」。 屋根付きのイートインスペースでは、佐世保バーガーや焼ラーメンなど九州グルメが楽しめます。
こちらで大人気のアトラクションが、ゴーカート。大人子どもにかかわらず、1人550円のチケットを購入すれば遊ぶことができます。 (身長130㎝以上から運転可能)
筆者も小さな頃から親しみのあるゴーカート。久しぶりに乗ってみると、思った以上に迫力がある!こちら、舗装されたオンロードと、凹凸いっぱいのオフロードが選べる本格派なんです。実はファン、という大人の方も多いのでは?
こちらは、巨大迷路。3分以内に出られたら認定証がもらえますよ。
昭和レトロを感じる、可愛らしい有料遊具も。筆者も幼いころに乗っていたな、と懐かしくなってしまいました。
※ワンダーワールドエリア内の一部施設は、2020年2月現在リニューアル中です。詳細は、公式HPをご確認ください。
雨の日も楽しめる!「森の家」の木工教室
大きなログハウスのような「森の家」は、無料で木工教室なども開催されている屋内施設。木材・どんぐりなどの材料や工具が用意されているので、手ぶらでも創作を楽しむことができます。
館内には、 木や松ぼっくり、ドングリなどを使った素朴で可愛らしい作品がいっぱい飾られています。 見ているだけでも、心和んでほっこり。
木工教室では、インストラクターさん工具の使い方などを丁寧に教えてくれます。木工が初めてのお子さんも、思い出の作品作りを楽しんでみては。
こちらには、授乳室も完備。小さなお子さんと一緒に訪れたときにも安心ですね。
2階には、プレイルームや休憩スペースも。急な雨のときや少し屋内で休憩したいな、という時におすすめのスポットです。
※ 令和2年度より、6月及び 11月~2月は、森の家は休館になります。
利用時間:受付は、閉園時間の2時間前まで。6月及び11月~2月は休館。 ・小学4年生以下のお子さん、保護者の付き添いが必要です。 ・10名以上の団体利用の場合は、事前申込が必要です。 (平日のみ、土日祝日は 予約不可) |
「海の中道海浜公園」で思い出に残る1日を
今回ご紹介した以外にも、小さなお子さんがいるファミリーはもちろん、世代を問わず楽しめるスポットがたくさんあります。
これからも、いつもそこにあって大きな懐で包み込んでくれる、そんな温かくてわくわくするような公園であり続けてほしいですね。あなたもぜひ、思い出に残る1日を過ごしに、訪れてみてはいかがでしょうか。
編集後記
筆者は、「心の原風景」にこの公園がよく浮かびます。幼いころに家族で遊んだりお弁当を食べたりした場所が、今でもちゃんと残っていて、今度はわが子と一緒に楽しんでいる…そんなことにも感動しました。
長い時間をかけて進化しながらも、いつの時代も変わらない美しさと楽しさを届けてくれる「海の中道海浜公園」。今回改めて1日中遊んでみると、こんなにさまざまな顔を持っていたのか!と驚いたり感動したり…
本当、楽しい1日を過ごせました。スタッフの皆さま、温かく迎えてくださり取材にご協力いただきましてありがとうございました!
【写真:海の中道海浜公園/Naomi.Spring 伊野奈緒美】
【文:Naomi.Spring伊野奈緒美】
Park Information
◆ 開園時間
3月~10月 9:30~17:30
11月~2月 9:30~17:00
◆休園日
年末年始(12月31日・1月1日)、2月の第1月曜日とその翌日
◆ 入園料
大人450円
中学生以下無料
シルバー(65歳以上)290円
◆駐車場
あり(有料)
◆住所
〒811-0321
福岡市東区大字西戸崎18-25
◆アクセス
JR香椎線「海ノ中道駅」下車
西鉄バス「マリンワールド海の中道バス停」下車 徒歩3分
◆公式サイト
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