心が伝わる久留米絣の贈りもの。「野村織物」のレトロモダンな雑貨たち【後編】

素朴でありながら精巧に織られた美しさ、深みのある独特の色合い、軽量で爽やかな肌触り…前編では、久留米絣の織元の老舗「野村織物」の広報担当 野村さやかさんにその魅力をたっぷりとうかがいました。

後編では、久留米絣を「自分も楽しんでみたい」「誰かに贈りたい」そう思ったあなたにぴったりの製品をご紹介します。洗練されたレトロモダンな雑貨たちは、世代を問わず取り入れやすいものばかり。きっと大切な人へあなたの心が伝わる、特別なギフトが見つかるはずです。

目次

伝統とモダンが織りなす「野村織物」の上質な久留米絣

綿織物で唯一、国の重要無形文化財に指定されている伝統的工芸品、それが「久留米絣」です。木綿布ならではのしなやかな肌触り、洗えば洗うほどなじむような柔らかさや軽さにくわえ、野村織物の久留米絣には「色柄の豊富さ」という特徴があります。

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こちらの写真のように伝統柄に現代的なエッセンスを合わせたモダン柄は、毎年50~80柄以上生み出されているのだそう。生地づくりに力を入れてきた野村織物ならではの繊細で目を惹く現代的な色柄は、幅広い世代から人気を集めています。後編では、そんなレトロモダンな久留米絣でつくられた素敵な製品をご紹介します。

大切な人へのギフトに。「野村織物」の素敵な雑貨たち

ちょっとしたお礼やプレゼントに:「カードケース」

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色柄豊富な久留米絣を気軽に楽しむなら、多用途に使えるカードケースはいかがでしょう。

こちらは久留米絣製品のトップシェアを誇る、オカモト商店の人気ブランド「儀右エ門(ぎえもん)」と野村織物のコラボレーションアイテム。小銭入れや名刺入れとしてだけでなく、ICカードケースとしても使えるすぐれものです。

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野村織物のカードケースは、無駄のないスマートなデザインも魅力。さりげなくアルファベットが散りばめられた裏地も素敵ですね。斜めについたがま口は、使いやすいだけでなくデザインとしても目を惹くポイントに。バリエーション豊かなので、選んでいる時間も楽しさいっぱいです。

野村織物カードケース:詳細はこちら

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自分だけの色柄を楽しめる:【工房・催事限定販売】久留米絣の「スマホケース」

もんぺを作る時にどうしても出てしまう縦長のはぎれが、こんなに可愛らしいスマホケースに。表裏で色柄を楽しめるリバーシブル仕様になっているのだそう。丁寧に織り上げられた久留米絣を余すところなく使った、まさに「エコ」な製品です。

大人のスマホケースとしてはもちろん、お子さんのミニバッグとしても人気。オンラインショップでは取り扱いがない工房・催事限定商品、ほぼ1点ものばかりなので人気の色柄は早いもの勝ちかも。

コーデのアクセントに最適:久留米絣×モダンデザイン「ボディバッグ」

モダンデザインのもんぺを通じて、大人世代だけでなく20代30代の若い人にも身近になった久留米絣。これまで久留米絣に触れてこなかった人にも、より手に取ってもらいやすく…と生み出されたのがこちらのボディバッグです。

広川町とその周辺地域でつくられた素材を使った製品を展開する「bon voyage(ボン・ヴォヤージュ)」、そしてフランス人バッグデザイナーClémentine Sandnerが主宰する「Mikan bags」のコラボレーションアイテム。ほかでは見られない久留米絣ならではの色柄を、カジュアルスタイルで楽しめます。

身体に添うような絶妙なデザイン、そして久留米絣ならではの通気性と軽量なつくりで使いやすさ抜群。久留米絣のレトロモダンな風情とカジュアルライクなデザインの組み合わせが斬新です。

500mlペットボトル、長財布、携帯などの小物を入れても十分なサイズ感なので、日々のお買い物やちょっとしたおでかけにも最適。肩から斜め掛けしたりウエストポーチにしたり…自分好みの身に着け方ができるのも嬉しいところ。コーデのアクセントになる、レトロモダンなカジュアルバッグをお探しの人におすすめです。

bon voyage x Mikan bags x 野村織物コラボレーション: 詳細はこちら

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永く愛せる逸品を贈るなら:久留米絣の「エプロン」

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野村織物が手掛けた久留米絣を100%使用したエプロン。伝統のある色や柄をベースにしながらも、決して古さを感じさせない洗練されたデザインで品のよさを演出します。

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驚くのは、そのしなやかな肌触りと軽やかさ。厚みのある重い木綿布エプロンでは肩が凝ってしまう…という人も快適に使えることでしょう。初めて身に着けたのに、まるで前から持っていたエプロンのようになじむ感覚は不思議です。

新しいのに懐かしい。

これが、伝統工芸品の持つ魅力なのかもしれません。

料理をする人にとって、エプロンは毎日の制服のようなもの。何度も洗濯を繰り返すアイテムですが、丈夫につくられた久留米絣だから安心。使えば使うほど風合いが増し、自分らしい1枚になっていきます。伝統を身近に感じつつ永く大切に使ってもらえる、そんなエプロンをお探しの方にぴったりです。

野村織物エプロン:詳細はこちら

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【番外編】ハンドメイドが楽しくなる:久留米絣の「はぎれ」

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ギフトではありませんが、私が注目したのは久留米絣の「はぎれ」。「のむらのもんぺ」などを作る時に出るはぎれを、リーズナブルに販売されています。

見てるだけで楽しくなるような豊富な色柄は、思わず何かを作りたくなるようなワクワク感をくれます。パッチワークや袋物づくりなど、ハンドメイドを楽しむ人なら心ときめくはず。自分では選ばなかった色柄にも気軽に出会えるので、バリエーション豊富な久留米絣に触れる第一歩になることでしょう。

野村織物 久留米絣のはぎれ:詳細はこちら

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「大切な人に贈りたくなる」そんな布をめざして

今回ご紹介した以外にも、野村織物ではたくさんの魅力的な久留米絣製品が展開されています。広川町の工房や各地で行われる催事だけでなく、通販でもお取り扱いがあるため遠方に住む人も気軽に久留米絣に触れることができますよ。

久留米絣とは、結婚するまで無縁だったというさやかさん。でも現在はご主人である4代目をはじめ、職人さんたちが精魂こめてつくられる久留米絣を全力で応援し、心から楽しまれている姿がとても印象的でした。オンラインショップやSNSなどを通じて、野村織物の魅力を日々発信されています。

伝統工芸品である久留米絣を次世代に繋げより愛してもらうために、伝統を守りつつ創意工夫を重ねる野村織物。

「懐かしい、だけどなんだか新しい、久留米かすりを発信し続けていきたい」

「生地づくりをコツコツと続け、大切な人に勧めてもらえる布として永く残ってほしい」

「こう使ってみたら良かったよ、と人に伝えてもらえるモノづくりをしていきたい」

伝統を大切に守りながら今の空気感を織り交ぜて、大切な人に贈りたくなるようなモノづくりをしていく…

さまざまなシーンで取り入れやすい「木綿布」だからこそ、格式の高い伝統工芸品と気負わず身近に感じられます。あなたもぜひ、そんな野村織物の久留米絣を自分らしく暮らしのなかで楽しんでみてはいかがでしょうか。

photo / 野村織物

取材協力/野村織物

文/Naomi.Spring 伊野奈緒美

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素敵な色柄のもんぺがいっぱい。あなたはどれがお好みですか?ぜひ、お気に入りの1本を探してみては。

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この記事を書いた人

1980年福岡生まれ。ファッション業界を経て、2010年にライターに転身。福岡(博多)を拠点にフリーランスのライターとして活動中。2017年に福岡ライフスタイルメディア「~福岡暮らす~FUKU-KURA」を開設。その他、さまざまなメディアでインテリア、ライフスタイル記事を中心に執筆。趣味は、舞台観劇(特に宝塚)と模様替え。
執筆者詳細はこちら:https://naomi-spring.com/

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