劇場ならではの魅力がいっぱい!「博多座」の楽しみ方【後編】

 

1999年に開場して以来、多くの演劇ファンを魅了してきた「博多座」。後編では、20年来の演劇・博多座ファンである筆者がおすすめする「博多座の楽しみ方」をご紹介します。観劇だけではない、劇場ならではのお楽しみや魅力がいっぱい。それでは、劇場探検に出かけましょう!

 

博多座の楽しみ方1:観劇の合間に劇場探検を

 

博多座を訪れたら、観劇の合間に劇場探検をしてみませんか。自分の座席がある階だけでなく、他の階へも行ってみると新たな発見や楽しさを感じられます。今後の座席選びの参考にもなりますよ。

それでは、おすすめのコースを一緒に巡ってみましょう。

 

客席1階

 

まずは売店が並ぶ客席1階のロビーをゆっくりと巡り、その後2階へ上がります。エレベーターやエスカレーターもあるのですが、筆者のおすすめは中央にある馬蹄階段。この階段にも、ロビーと同様に足を包み込んでくれるような柔らかい絨毯が敷き詰められています。曲線を描く美しいデザインが素敵で、優雅な気分になれますよ。

 

 

中央階段からは、博多の代表的な神事「博多祇園山笠」飾り山のミニチュアを、360度あらゆる角度から観ることができます。実物よりは小さいものの豪華絢爛、迫力のある飾り山を、ぜひじっくりと鑑賞してみてください。

 

客席2階

 

客席2階ロビーにも、通路両側にゆったりとした休憩スペースが設けられています。

 

 

客席2階には、ロッカーと救護スペースを併設。救護スペースに設置されているソファは、簡易ベッドにもなります。気分が悪くなった場合など、案内係の方に申し出れば利用可能です。

さぁ、座席にも行ってみましょう。舞台の見え方だけでなく、観劇中には気が付かなかった照明や音響など、舞台を創り上げているさまざまなものが身近に感じられるはずです。

 

 

こちらが、2階席上手側(舞台に向かって右側)からの眺めです。高さがあるため、舞台上だけでなく劇場全体の雰囲気を直に感じられる臨場感のあるお席。

 

 

2階席から全体を眺めると、1階席では気付かなかった劇場の広がりと奥行きを感じられます。上手(舞台に向かって右側)、中央、下手(舞台に向かって左側)と移動して、いろいろな角度から舞台の見え方を楽しんでみては。

2階を満喫したら、いよいよ客席最上階の3階へ!

客席3階

 

博多座は3階席まで座席があり、立ち見はこちらに用意されることがあります。3階まで上がってくると、売店はなくやや細めのロビー(廊下)ですが、劇場のラグジュアリーな雰囲気はそのままです。

 

 

こちらが3階席からの眺め!2階席に比べて、ぐんと高さを感じるため迫力があり、圧巻の光景が目の前に広がります。座席はやや急な傾斜になっているため、通路を歩かれる時にはお気をつけくださいね。

 

 

他にも、3階席には他の階にはない魅力が。歌舞伎やスーパー歌舞伎公演に限られますが、「宙乗り」がある公演では、客席の一部に小屋が登場します。なんと、宙乗りの到着点となるのがこちらの場所。役者さんが3階席に舞い降りる、その一瞬まで真近で見ることができるスペシャルなお席です。

 

 

1階席に比べると、役者さんの表情を肉眼で確認することが難しい座席ですが、3階席から観るからこそわかる魅力がたくさん。舞台全体のフォーメーションの美しさや、舞台装置の迫力、歌声や音楽が劇場内を包み込む感覚を味わえるのが魅力です。

 

博多座のアートにも注目してみて

 

博多座は、劇場内の随所に美術館さながらの素晴らしいアートを展示しています。写真は、櫛田神社に所蔵されている絵画をもとにした博多織のタペストリー。博多座のシンボルマークをデザインした、博多が生んだ絵師でありグラフィックデザイナー西島伊三雄氏の作品をモチーフにしたものです。

博多祇園山笠の男衆が駆けるうえを、風神雷神が「あっかんべー」をしながら競争しているような遊び心のある作品。博多座の撮影スポットとしても人気を集めています。

 

 

他にも、アジアを中心とした有名アーティストが手掛けた作品がずらり。写真右の書には何と書いてあるのかお分りでしょうか。書と言えば漢字…なんて先入観を持たずに眺めれば、意外な文字が見えてきますよ。答えはぜひ、劇場で。

 

 

こちらは客席2階ロビーにある、歌舞伎の演目の中でも有名な「暫」の一場面を切り取った作品。博多人形作家協会の会員により共同制作されたものです。絢爛豪華な歌舞伎の舞台を凝縮した、美の世界がそこに広がっています。こちらも、博多座の記念撮影スポットにおすすめ。

 

 

写真左は、エントランスロビーの照明。意匠が素晴らしい照明には、小さく博多座モチーフが隠れています。写真右は、エントランスロビーの床の一部。なんと大理石のなかに本物のアンモナイトの化石が!見つけられたあなたはもう、博多座通です。

博多座の内装には、ディテールへのこだわりがたくさん。劇場自体にも芸術的な価値があり、見ごたえたっぷりです。ぜひ、観劇以外の時間も目いっぱい楽しいんでくださいね。

 

博多座の楽しみ方2:幕間の食事はぜひ座席で

 

歌舞伎小屋の風情を残す博多座は、幕間(休憩時間)に自分の座席で食事ができます。博多座ロビーで購入したお食事だけでなく、持込も可能。(ビン類・缶類は持ち込みできません)ロビーのソファも食事スペースとして使うことができます。

しかし、やはり筆者のおすすめは、自分の座席で食事をすること。幕間になるとロビーに出る方が多いため、良い緊張感が溢れる上演中の場内から一変し、ゆったりとした雰囲気になります。他の劇場では幕間でも場内での飲食が禁止されている場合も多いため、博多座ならではの貴重な機会。上質感のある大空間での食事は、何とも贅沢な気分になれます。

 

博多座の楽しみ方3:公演グッズやおみやげを選ぶ

空いた時間でプログラムをチェック

上演前や幕間にプログラムをチェックしておくことも、おすすめの過ごし方。作品のあらすじや出演者の情報を少し予習しておくと、見どころがわかりより観劇を楽しめます。公演プログラムは売り切れる場合もあるため、できれば開演前に手に入れることをおすすめします。

開演前に時間がある場合はざっと目を通しておき、幕間では「あのお役を演じていたのは誰?」「あの歌良かったけど、どんな歌詞だったんだろう?」などチェックしておくと、2幕目以降の観劇もより楽しめますよ。

 

充実したご当地グルメやおみやげも

 

 

博多座ロビーでは、九州各地から集ったご当地グルメをはじめ、おみやげも充実しています。観劇はもちろん、博多座グルメやおみやげ選びを楽しみにしている来場客の方も多いのだとか。

 

 

公演ごとに出店が変わることもあるため、お気に入りのショップを見つけたらぜひチェックしてみてください。

あなたも伝統と新しさを発信する博多座へ

 

芸どころ博多の伝統と、演劇の新しい風を届け続ける博多座。国内外で人気を集める作品の上演のみならず、オリジナル作品の制作など、文化の発信地としても注目を集めています。一度足を運べば、生で繰り広げられる舞台の迫力や劇場のラグジュアリーな雰囲気、活気溢れるロビーの楽しさなど、その魅力を体感できるはず。あなたもぜひ、博多が誇る劇場に足を運んでみませんか。

 

【写真:博多座/Naomi.Spring 文:Naomi.Spring】

博多座

【住所】福岡市博多区下川端2-1
【問い合わせ(TEL)】092-263-5555(電話予約センター)
【営業時間】公演により異なる(開場は昼の部は上演の1時間前、夜の部は30分~1時間前)
【定休日】公演により異なる
【駐車場】博多リバレイン地下駐車場を利用可能  料金:150円/30分
【公式サイト】http://www.hakataza.co.jp/

アクセス

【地下鉄】

「中洲川端」下車(7番出口直結)

福岡空港駅より約8分
天神駅より約1分
博多駅より約3分

【バス】 「川端町・博多座前」下車
西鉄天神バスセンターより約10分
福岡交通センター(JR博多駅博多口側)より約15分

【徒歩】
天神より約10分


 

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